Doc/BOOTHへの抗議文

提供: HighProgrammer's

背景

2019年01月31日、ピクシブ株式会社(BOOTH事務局 )宛に、海外転送サービス「マサドラ」の件について、抗議を正式に送付しましたので。これを記録します。

本文


ピクシブ株式会社 BOOTH事務局 問い合わせ担当者様


BOOTHサイトにてショップを開設させていただいております。石井(pixivID: chiether)と申します。
先日の海外転送サービスとの一見につきまして、事実関係などの説明と対応を進めていただきましたこと。まずは深く感謝いたします。

本文は、1月29日発(1月30日追記)のアナウンスの発表内容について、2カ所の対応方針について抗議するものです。
抗議という強い言葉をつかっておりますが、何かしらの個別対応などを求める要望の性質ではなく、矮小ながら1人(1つのショップ)の意見をBOOTH様へ提示することで今後の参考にしていただければ。と願うものです。


1. 「商品情報などのテキストデータについてはマサドラ側のサーバに保存されているため、弊社からマサドラ運営に対して削除申請を行っています」の一文について

上記情報は、BOOTH利用規約第31条の1によれば、当該商品等を創作・登録したユーザー(以下、便宜的にショップと呼ぶ)に権利が帰属しています。
また同条の2においては、BOOTH様がサービス提供するにあたり「使用」と「改変」することを許諾するものです。
この規約に照らし合わせますと。私たちショップは、BOOTH様に対して削除要求等の対応まで委任していると考えることはできません。
該当部分については、ショップからの委任を受けるか。あるいはショップが自ら行動すべきものであると考えています。
きつい言い方をしますと。例えば私個人は削除を望んでいませんでした。また削除を望まない自由があると考えています。
多くの方はBOOTHの対応を望むものだと私も想像しているところですし。私としても削除申請をしたことについてBOOTH様に何かしらの責を問うことは致しません。
ですが、BOOTH側が削除申請を行ったことについて、過ぎた行為であると考えており、強い不快があったことを伝えさせて頂きます。


2. 「今回はショップオーナーへの断りなく価格そのものを変更して表示しているため」の一文について

この不透明性の問題は、あくまでもマサドラとマサドラ利用者の間で処理される問題に過ぎません。
少なくとも「金額表示方法について変更を求める」というのであれば他称の筋はあると考えますが、「商品画像へのアクセスをブロック」の理由にはなりません。
この表明は、通信ブロックの妥当性を訴えるにあたって、都合のよい理由を後付にしたように感じられたことを伝えさせて頂きます。


上記2点は否定的な話をしておりますが。例えば画像アクセスの通信ブロックなどは、いわゆるインフラのタダ乗りのような部分もありますので、BOOTH様の判断は妥当であると考えておりますし。この素早い対応は評価しております。
緊急性の高さから、やや過ぎたようなところまで踏み込んでしまったように思えますが。それもやむを得ない事情があったのだろうと心中察しております。
つきましては、落ち着かれた後で結構でございますので。BOOTH様のなかで規約や権利関係の観点も踏まえて、何かしらの振り返りの機会があることを、ショップとして願う次第でございます。

本文につきましては、わたくしのサークルホームページにて、1つのショップとしての意見表明と提出した事実を明らかにするため、僭越ながら開示させていただきます。

サークル「ハイプログラマーズ」代表
Nazka(ナスカ) こと 石井伯和

データの陳腐化を防ぐための情報転載

BOOTH利用規約 第31条 商品等の情報の使用許諾等

本サービスを利用して登録された商品等の情報の著作権その他一切の権利は、当該商品等を創作・登録したユーザーに帰属します。 当社は、ユーザーが登録する商品等の情報を、本サービスの円滑な提供、当社システムの構築、改良、メンテナンスに必要な範囲内で、使用及び改変することができるものとします。 当社が前項に定める形で商品等の情報を使用するにあたっては、情報の一部又は氏名表示を省略することができるものとします。

アナウンスの争点部分1

弊社では事態を重く受け止め、初動対応として、マサドラからの商品画像へのアクセスをブロックいたしました。 商品情報などのテキストデータについてはマサドラ側のサーバに保存されているため、弊社からマサドラ運営に対して削除申請を行っています。 転載された商品情報の完全な削除までは、今しばらくお待ちいただけますようお願いいたします。

アナウンスの争点部分2

しかし今回話題になった「マサドラ」については、以下の点を問題と考えブロックの対応を行いました。

・BOOTHが公式に提携しているサービスではないにもかかわらず、BOOTHの商品情報を抽出し、別のサイト上に表示していること。  ※なお、すべてのユーザーが閲覧できるページからのみ情報を抽出しているため、非公開の個人情報の流出等、セキュリティ上の問題はないと考えております。 ・ショップオーナーさまの設定した価格よりも高い価格表示を行っていること。  ※代理購入サービスにおいて適切な手数料設定は必要と考えますが、今回はショップオーナーへの断りなく価格そのものを変更して表示しているため、問題があると判断いたしました。


何が問題か、あるいは問題ないか

それはそれ(結果オーライ)。これはこれ(規約は意識しろ)。

権利はどこにあるか

商品情報の『著作権その他一切の権利』は、ショップ側に帰属しています。転載等に対して削除要求等の権利を行使できるのはショップです。

そのため本件は、BOOTHが「著作権その他一切の権利」の範囲においては、その権利がにままに削除要求を行い、権利者の意向を無視して削除合意に至った形になっています。

まあ多くの場合は問題にならないでしょうけどね。規約上は問題のある行為です。

通信ブロックは妥当か

これは妥当です。その昔、ニコニコ動画がyoutubeからブロックされたようにね。

想定QA

BOOTHは削除要求できなくてもいいと?

優良誤認とか。まあ他の手段で止める方法は考えられるけど。 少なくとも商品情報については、規約上ショップがその他一切の権利を帰属(所有)しているわけで。今回の抗議の争点はそこだけ。

ショップが個別対応するなんて面倒じゃない?

自営業の立場なんだから当然でしょう? むしろ委任するなら委任しますってBOOTHに渡さなきゃ。海賊版同人誌の対応委任とか、そうやってるところあるよね。

この意見を参考に、そういう委任処理をシステムでフラグ管理できるといいね。

もしかしたらサービス料かかるかもしれないけど。

二次創作が海外に出回るの困る

日本で私個人が代購して、利益度外視でいいから国外に出したら、私を罰するつもりかね。

そもそもマサドラ関係なくなるよね。BOOTHが推奨している転送サービスも止めなきゃいけなくなるね。

第一、二次創作だけじゃないでしょ。BOOTHでやってるの。

結局、マサドラの問題なんだったの

少なくともBOOTHが問題だと主張していたのは次の部分。

1. 画像データをBOOTHから参照するようにしていた。 → (同意)インフラのタダ乗りなのでアウト。いっそサーバーにセーブすべきだった。マサドラ経由の通信ブロックは妥当。

2. 商品情報を転載していた。 → (一部否定)権利者はショップなので、問題があると感じたショップが対応しなくちゃいけなかった。BOOTHの削除要求はやりすぎ。

3. 料金設定の表示が総額だった。 → (否定)マサドラ内の料金の不透明性は、マサドラとマサドラ利用者の間の問題。

それと個人的な思い込みで次の部分。

4. おめーらが騒がしいから。

提携してないのが問題だったのでは?

推奨しているサイトも推奨しているとアナウンスされているだけだけど。

仮に提携関係にあったとしても提携外サービスを排除する立場をとるのは、不当排除にならないよう注意しなくちゃいけない。

そもそもBOOTHが問題だと指摘した部分が解決されていれば、BOOTHとしては問題ない。という話なので推奨外を排除しているわけではない。